先日フランスに帰ったとき,母のアパートの郵便受けの中に,大手新聞社「ル・モンド」が出している雑誌「宗教の世界 ("Le Monde des Religions")」の定期購読の案内パンフレットを見つけた。

Mon petit blog en francais
特集:「セックスと宗教」

要するに,宗教に特化した文化的雑誌を売るのに「性」しかモノがなかったのだ!
中身は処女性,同性愛,悦楽と抑圧をテーマとしており,保守的な(いまどき純潔に興味を寄せる人がいるだろうか?),それでいて抑圧された同性愛の悦びに気持ちをそそられたーと思われるー読者にはうってつけの内容というわけだ。

これは現代のマーケティングが,性の面では貧しいということを示した一例。

このパンフの知的乏しさには,情けないものを感じる。