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私は5~6年前から「The Economist」誌の熱心な読者だ。

すらすらとは読めないけれど,かなりハマって読んでいる。「かなりハマった」のは,それがシックなことだからであり,「ハマって読んでいる」のは,それがとてもシックなことだからだ。
私にとっては週に一度の知的バイアグラ,これで世界についてのさまざまな考えを絶えず取り入れることができるし,妻と議論もできる。
北アイルランドの牛乳の相場下落や,テキサス州地方選挙についての私の論拠は「The Economist」からそのまま来ている。いっぽう妻は,30歳以下の韓国人俳優のことなら百科事典並みに詳しい...。二人の意見はめったに対立することがない(もし韓国で牛乳が不足したり,テキサスでキムチインフルエンザが流行したりすれば話は別だが)。私たちは,良い日も悪い日も,なにやかやありつつも,おおむね「ZEN(禅)」の調和を保って暮らしている...。
つい最近「The Economist」で,2050年の世界情勢についての非常に興味深い記事を読んでいたとき(2050年にも韓国ドラマはあるのだろうか?),新種のテクノロジーに関するページで私は気付いた。101歳の私が,驚異的な進化や,予想される災難に関わる可能性はほとんどないのだ,と。
好きな雑誌が自分と関係のない特別号を出したことに,私は呆然となってしまった。そうか,私はいよいよ年を取り始めている。未来が私の前ではなく後ろにあり,統計学の外へ,これからの世界の外へ,ごくゆるやかに押しのけられていくという,人生で初めての奇妙な感覚を覚えた。

Mon petit blog en francais

まだ覚悟できないものの,予約購読を取り消して韓国語の勉強を始めなければならない局面に私はいる。

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私を必要としない2050年の厄介な世界と 「キム ユン チョン」 の「永遠の」世界ではどちらがいいか?正しいのはおそらく妻だ。

ボーナス映像(CMフェスティバル責任編集)